今年になって真っ白の柴犬を連れたおじいさんを
家の前で見かけるようになった。
春頃から挨拶を交わすようになり、
その犬の名前を聞いたり年を聞いたりして
少しずつ会話をするようになった。
私も犬が好きなもので
視界にふたりが目に入った瞬間
おじいさんのことは見えないくらい(失礼)その柴犬を見つめる。
犬には犬好きの人間とすぐバレるもので
柴犬も私がいるのを見つけるや否や、
おじいさんを引きずるようにして走り寄ってくる。
たまらん。
ひとしきりおじいさんと挨拶をして
柴犬が撫でられて満足したら(ここ重要。満足したらあっさり去って行く 笑)
散歩を再開して行ってしまう。
耳を倒して必死で擦り寄られたらメロメロ。
頭を撫でたらクルッと回ってお尻も撫でてとグリグリくる。
その直球表現にいつも破顔。
で、だ。
問題はここから。
ゴールデンウィーク頃から日差しは本格的になり
犬には厳しい季節となっていくのだけれど、
人間にしたらまだまだ気持ちのいい季節。
と感じるのは人間だけなのだけれど
なかなかそれを実感するのは難しい。
なものでおじいさんもいつも10時過ぎくらいに
我が家の前を通って行く。
当然柴犬の舌は口から垂れて体温調節に忙しい。
アスファルトはまだなんとかギリギリ許容範囲内。
だが梅雨明けも秒読みとなったこの時期、
朝の8時くらいにはもう日差しは最高に強くなっている。
水やりは9時には終わらせないと自分の汗で溺れる。
なのにその1時間半後に柴犬を連れて散歩するおじいさんを見かける。
絶対アスファルトは焼けている。
おじいさんだって暑いはず。
犬は素足だから肉球を火傷する
犬は汗をかかないから体温下げられない
犬は物凄く我慢する動物だからしんどいそぶりは見せない
そもそも飼い主との散歩は大好きだから嬉しい
だからしんどいのも一時的に忘れてしまうかも
だから飼い主が気を付けてあげないとっ
って伝えたいけれどどうやって伝えたものか…。
どう言っても角が立つ気がして言えない。
でもこのまま柴犬が年を取っていったら(今は5歳らしい)
この暑さは耐えられなくなるんじゃないかと思って焦る。
でもただの散歩途中に会ってほんの1分言葉を交わす程度の
犬好きな人間が犬のことについて言及するというのは
やはり気が進まない。
いやしかし柴犬のことを思えば伝える方がいい。
でも大きなお世話というやつなのでは。
でもやっぱり犬が体調を崩してからでは遅いし。
けどけどけど…!
とこんな感じで堂々めぐりしている。
どうしたものか。
写真は小夏さんのビフォーアフター。
やっと夏仕様になりました。